元ワインジャーナリストで、現在は長野県でワインを造る佐藤 吉司氏がご来店。
オレゴンで手掛けた特別なワインを試飲させていただきました。
弊社社長の今井とニュージーランドで意気投合し、お付き合いさせてもらっている佐藤氏。
今回のワインは、オレゴンのジ・アイリーにて佐藤氏が初めて醸造したワインです。
ジ・アイリー キュヴェ・ガーディアン ピノ・ノワール2018
「オレゴン・パパ・ピノ」として知られるデヴィッド・レット氏亡き後、『ジ・アイリー・ヴィンヤーズ』を運営する息子ジェイソン氏の提案により、ジ・アイリーでワインを造る事に。
ジャーナリストとしてこのワイナリーへの滞在取材を申し込んだ佐藤氏に対し、ジェイソン氏は身を持って現場でのワイン造りを体験するように希望したのです。
偉大な父が造り上げたスタイルを継承、より洗練されたものへと発展させていたジェイソン氏からの魅力的な誘いを佐藤氏は快諾しました。
アルコールの高さを感じさせない、優しく奥行きのあるスタイル
色合いは、やさしいルビーレッド。
淡い色合いから丸みのあるワインと想像できましたが、粘性が強く、アルコール度数が高いと思わせます。
香りは抑えめで、スワリングすると開き、優しくスミレのような香りから温度が上がると赤系果実の香りへと変わります。
柔らかく、瑞々しいアタック。
口当たりは、溶け込んだ酸味が心地よく、少しスパイスと果実感が出ますが強すぎず、余韻も程よく長く続きます。
やさしい味わいのワインですが、ワインの奥行きがあるため、料理は表面をしっかり焼いて中心をレアに仕上げた牛肉や鹿肉などいいのでは。
アルコール14.7%とは全く感じません。
ジ・アイリーの生産者、それに関わるスタッフへの熱い思いを語ってくれた佐藤氏の人柄が出たワインです。